1. UI/UXデザインツールについて

UI/UXデザインツールは、Webサイトやアプリの画面を作り、操作の流れを試して、チームと共有するための道具です。作成する画面だけでなく、レビューや開発への引き渡しまで含めて選びましょう。
1.1 UI/UXデザインツールとは
UIの設計では、文字、色、部品、レイアウトを組み合わせ、ユーザーが次の行動を理解できる画面を作ります。ツールのコンポーネントやスタイルを使うと、複数画面の共通部分を管理しやすくなります。
UXの検討では、情報の順序や画面間の移動を具体化します。プロトタイプを操作してもらうと、静止画だけでは分からない迷いや手戻りを見つけられます。
1.2 UI/UXツールの基本的な機能
基本となるのは画面の編集、部品の再利用、プロトタイプ、コメント、共有の機能です。同じファイルで作成とレビューを進められると、どの画面の修正を話しているかをそろえやすくなります。
1.3 UI/UXツールの選び方
チームの端末、編集する人数、作成するプロトタイプ、共有先の役割を整理しましょう。既存ファイルを移す場合は、取り込み後のフォントやコンポーネントも比較対象になります。
以下では、主要ツールの作業環境と提供状況を紹介します。普段扱う画面を一つ使って、作成から共有まで試すと判断しやすくなります。
2. UI/UXデザインツールの機能と提供状況
2.1 Pixso

PixsoはブラウザでUIを作成し、プロトタイプと共同編集を同じ作業環境で進められるツールです。
Pixsoの機能:
画面に文字や画像、部品を配置し、クリックやタップに応じた遷移を設定できます。操作の流れを共有すれば、企画担当者や開発者にもデザインの意図を伝えやすくなります。
Pixsoの特徴:
チームメンバーが同じファイルを編集し、画面上のコメントで修正内容を話し合えます。ファイルを送り直す代わりに、同じデザインとフィードバックを参照できます。
コンポーネントのバリアントと自動レイアウトを組み合わせると、ボタンの状態や文字量の違いを管理できます。共通部分を再利用して、画面ごとの調整に集中できます。
Pixsoの料金
Pixsoには無料プランと有料プランがあります。利用できる機能、共有ファイル、メンバー、AIの利用枠は、現在の料金ページとアカウント内の表示で確認してください。
2.2 Figma

Figmaは、UIの作成、プロトタイプ、チームでの共同編集を進められるデザインツールです。
Figmaの機能:
Figmaにはブラウザ版とデスクトップアプリがあります。アカウントを作成し、設定で日本語を選ぶと、日本語のUIでフレームの作成、デザイン、プロトタイプの編集を進められます。詳しくはFigmaの言語設定を確認してください。
フレームに要素を配置し、コンポーネントやオートレイアウトで画面を整えられます。プロトタイプでは画面や状態をつなぎ、共有したリンクから操作の流れを確認してもらえます。
Figmaの特徴:
ブラウザとデスクトップアプリを利用でき、共同編集と共有ライブラリでチームの制作を進められます。編集者と開発者の役割に応じて、必要なシートと機能を確認しましょう。
Figmaの料金:
Figmaの無料プランと有料プランでは、チーム利用やDev Modeなどの対象機能が異なります。必要な機能と席種はFigmaの現行料金で確認してください。
2.3 Sketch

Sketchは、Macアプリを中心にUIを制作するデザインツールです。
Sketchの機能:
ベクター編集、コンポーネント、スタイル、プロトタイプの機能を備えています。Stacksなどのレイアウト機能を使い、内容の変化に対応する部品を構成できます。
Sketchの特徴:
Macアプリでは共同編集を、ブラウザでは閲覧、コメント、開発者向け確認を行えます。編集者の端末とレビュー担当者の作業方法を分けて検討すると、チームとの相性が分かります。
Sketchの料金:
Sketchの購入方法と料金は更新されるため、個人・チームの人数と利用期間をそろえて公式料金を確認してください。
2.4 Adobe XD

Adobe XDはAdobeのUIデザイン・プロトタイピングツールで、現在はメンテナンスモードです。既存データを使うチームは、契約とアカウントの利用権限を確認して作業を進めます。
XDの機能:
既存の画面では、コンポーネントやスタックを使って要素を整理し、プロトタイプで画面の移動や状態変化を確認できます。
XDの特徴:
PhotoshopやIllustratorの素材と組み合わせて作業してきたチームでは、どのファイルと共有方法を引き継ぐかを先に整理すると、継続利用や移行を判断しやすくなります。
XDの料金:
Adobe XDはメンテナンスモードです。新規導入や既存契約での利用可否は、Adobeの公式案内と契約内容を確認してください。
2.5 InVision Studio(サービス終了済み)
InVision Studioは、InVisionが提供していたデザインツールです。InVisionのサービスは2024年12月31日に終了したため、ここでは過去のツールとして紹介しています。
旧データを確認する際の観点
InVisionは以前、プロトタイプ共有やレビュー、デザイン仕様の確認などに利用されていました。InVision Studioと関連サービスの機能を区別し、旧データを移行する際は、手元にある画像・デザインファイル・仕様書を先に整理してください。
レビュー情報の引き継ぎ
過去のコメントや採用した理由が残っていれば、画面や仕様と一緒に整理します。移行先で同じ操作を再現するときに判断の背景を参照できます。
移行先の費用
サービス終了済みのため、現在購入できるInVisionの料金プランとして比較できません。移行先の費用は、必要な席数、保存容量、共有・開発機能の条件で比較してください。
2.6 制作環境と提供状況の比較
|
ブラウザでUI作成・プロトタイプ・共同編集 |
無料プラン/有料プラン |
|
|
Figma |
UI作成・共有ライブラリ・共同編集 |
無料プラン/役割別の有料シート |
|
Sketch
|
Macで編集、ブラウザでレビュー |
契約方式と現在の公式料金を確認 |
|
Adobe XD
|
メンテナンスモード。既存ファイルと契約を確認 |
|
| InVision Studio(サービス終了済み) | 旧デザイン資産とレビュー資料の確認対象 | 現行の販売プランとして比較不可 |
3. 代表的な画面でチームとの相性を試す

ログインや予約など、普段の案件に近い画面を一つ作りましょう。通常時とエラー時を用意し、コメントで修正を受けて反映するところまで進めます。
操作を覚える手間、修正しやすさ、レビューする人のアクセス方法が分かれば、機能の数だけでは見えない違いを比較できます。チームが日々繰り返す作業に合う道具を選びましょう。