1. Adobe、Figmaを約2.9兆円で買収へ
デザイン業界に革命をもたらすようなビッグニュースが飛び込んできました。この度Adobeが、200億ドルでFigmaを買収することが決定されたのです。この2つの事業体は革新的なデザイン業界の未来を提供するため、それぞれのリソースと専門知識を組み合わせることで、クリエイティブな成長を加速させる狙いです。
このニュースは多くのデザイナー、特に現在Figmaを利用している者にとっては衝撃的なものでした。しかし、Adobeは2005年にMacromediaを買収するなど、過去にもこのような動きを繰り返してきたため、特に驚くようなニュースとはならないかもしれません。
とはいえ、この思いがけない動きがデザイン界に何をもたらすのか見ていきましょう。
2. 影響力
2.1 Figmaのユーザーはどのような影響を受けるのか
何よりもまず、今回の件で現在Figmaを使っているクリエイティブなデザイナーたちは、どのような影響を受けるのでしょうか。
Figmaは、特に若手のUIまたはUXデザイナーやこの分野でキャリアをスタートさせる人たちに、クリエイティブな希望を与える豊富で充実した無料パッケージがあることで知られていました。デザインに挑戦してみたい場合は、Figmaをインストールするだけですぐに始められるというものです。
また、Figmaは世界中のデザイナーたちに影響を与え、教育現場でも利用されています。さらに、その利用者らによるコミュニティはFigmaの成功に欠かせない要素であり、多くのFigmateが喜んで参加しているものなのです。
一方、Adobe は「高価な」サブスクリプションをベースとした方法を採用しているため、Figmaも同様の対応をし、これまで提供していた無料アクセスが制限されることも考えられます。そのため、クリエイティブなキャリアをスタートするのに無料のデザインツールが必要な様々なコミュニティにとって、これは悪い知らせとなるかもしれません。
2.2 Figmaへの影響
FigmaのCEOであるDylan Field氏の声明によると、Figmaは今後も自律的に運営を続けていくとのことです。また、Figmaは成長を拡大し、Figma Design、FigJam、そしてFigmaコミュニティをより良いものにするのにこだわりを持つことを目指しています。
そのため、これを機にAdobeの持つ画像、イラスト、写真、映像、3DなどのノウハウをFigmaに取り入れる可能性があります。しかし、これまでAdobeが行ってきた買収の傾向からすると、本当にFigmaにとって夢のようなシナリオとなるかには疑問が残ります。
2.3 Adobeへの影響
今回の動きで、AdobeはFigmaの長所を活かそうと考えています。Adobeは、創造性、共有、ブレインストーミング、コラボレーション、そして生産性の向上などを強化する未来像を持っているのです。
そのため、プロジェクトへの投資を削減することが決定された場合、Adobe XDが終了する可能性があることを意味します。今後数年間で、この買収が両社のソフトウェアに与える影響は、時間が経たないとわかりません。
3. 今後に備えて、無料のFigma代替ソフトを探しましょう
今回の取引で、デザイナーの心に多くの思いを抱かせたことでしょう。例えば、今すぐMacを買ってSketchに切り換えるべきか、それとも代わりにAdobe XDにするかなど疑問に感じたかもしれません。しかし、Figmaと同様に高性能な無料の代替ソフトは常にあります。
そんな時に、Pixsoなら代替のデザインツールとして使うことができます。これなら、あらゆるデザインファイルをFigmaからSketchへとインポートが可能です。さらに、デザインチームがうまく協力できるよう、Pixsoは無制限のファイルやテンプレートを無料で提供しています。
また、もう一つの素晴らしい特徴は、スマホにアプリをインストールせずに、プロトタイプのインタラクションをプレビューできることです。
まとめ
クリエイティブなデザイナーの皆さんなら、貴重なデザインスキルを持ち続けている限り、どんなデザインツールでもその能力を十分発揮できます。ためらわずに、ぜひデザインし続けてください。
参考文献
Adobe、デザインツール「Figma」を200億ドルで買収へ (cnbc.com)
Adobe、Macromediaを34億ドルで買収 - ニューヨーク・タイムズ (nytimes.com)
Adobeとの新たな協業(figma.com)