AdobeXDは世界中のUIデザイナーに支持されるデザインツールです。人気の理由のひとつに無料で利用できるスタータープランが幅広く普及してきたことが考えられます。
現在AdobeXDのスタータープランは配信を停止しており、多くのUIデザイナー達はAdobeXDの代替を探していることでしょう。
この記事では現在のAdobeXDの無料プランと、次世代のUIデザインツールPixsoを比較し、今後のUIデザイン業界の世代交代について解説をしていきます。
1.AdobeXDのスタータープランが終了!現在は7日間のみの体験版
AdobeXDは多くのクリエイターに愛用されているUIデザインツールです。AdobeXDには無料で利用できるスタータープランというものがあり、各部門の専門職以外のエンジニアには重宝されてきました。
2022年に入り、TwitterなどのSNSではAdobeXDのスタータープランのダウンロードができなくなった。もう使えないという情報が飛び交う中、まだ使えるという情報もある状態となっています。
今回はAdobeXDのスタータープランは終了してしまったのかについてまずは解説をしていきましょう。
1.1 AdobeXDは何に使える?
AdobeXDは日本のUIデザイナーの中でも人気のデザインツールです。
本場のアメリカと比較すると日本はデザインツールの後進国であることは否めませんが、世界中のUIデザイナーが愛用しているデザインツールとして長年に渡り、支持されています。
アメリカのAdobe社の作成したデザインツールは、ユーザーとサービスを繋ぐ接点の構築をするために必要な、バランスの取れた機能性が評価されています。
1.2 WEBデザイナーに人気の理由
AdobeXDが多くのクリエイティブデザインに参加する人々に支持されてきた理由は、これまでのAdobe社の戦略によるものと考えられます。Adobe社はUIデザインツールという真新しいコンテンツをより多くのデザイナーに利用してもらうために、無料で使用のできるスタータープランを提供してきました。
現在は公式ホームページでは配信が停止されていますが、もう利用することはできないのでしょうか?これまでのスタータープランと体験版から考察をしていきましょう。
・無料で使えたスタータープランが魅力的
無料で使用することができたAdobeXDのスタータープラン。UIデザインツールの作成には多くの部門のメンバーが所属をしています。
そのためUIデザインを構築するデザイナーにより、具体的なイメージを共有するためのツールとして使用されてきました。
専門性の高い操作はできなくても、デザインのイメージを共有することでプロジェクト全体の作業効率を高める役割を担ってきていました。
・現在は7日間限定
現在Adobeの公式ホームページでダウンロードができる無料版は、あくまでもAdobeXDの機能性を体験できるコンテンツとして完結しているため、7日間限定利用というお試し版のダウンロードが可能です。
体験版はスタータープランとは仕様が異なりますので、これから利用する予定のUIデザイナーは注意が必要です。
1.3 AdobeXDの無料体験版は機能制限がキツイ
AdobeXDの無料体験版は、コンポーネントや作成できるチーム・プロジェクト数などの機能的な制限と、無料期間を使用できる期間の2種類の制限が存在します。
・商業利用は不可能
現在無料で利用できるAdobeXDの体験版は商業利用を断る注意文がAdobe社の公式ホームページに記載されています。Adobe社としてはAdobeXDの使用感を購入前に体験することを目的としているためでしょう。
AdobeXDの体験版は現在バージョン50以上のシステムを有しています。バージョン49以下のスタータープランでは、50以上へのアップグレードができないことと、Adobe社からのサポートを受けることができないことから、現実的に使用を続けることは難しいでしょう。
・解約を忘れてしまうと自動でプラン変更が行われる
AdobeXDの体験版では、7日間の無料期間が過ぎると自動で有料プランに切り替わります。とにかくコストをかけずにUIデザインツールを利用したいと考えている人は要注意です。
AdobeXDの体験版のインストール時には、クレジットカードの情報を入力するページに遷移します。そのため、無料体験期間が終了後に初回で登録されたクレジットカードから利用料が引き落とされることを覚えておきましょう。
2. PixsoがXDの代替えになる可能性は十分にある
昨今では、UIデザインツールの需要の高さから数多くのデザインツールがリリースされています。2022年のUIデザイン業界のトレンド入り間違いナシの最新デザインツールとして呼び声の高いPixso。
AdobeXDのスタータープラン、体験版と比較して、PixsoのUIデザインツールの機能性・サービスで優れているポイントを解説していきます。
2.1 安心の日本語対応が標準仕様
PixsoのUIデザインツールでは日本語対応が標準仕様となっています。
Adobe社はアジアのデザインツール需要の高さから数年前にAdobeJapanを設立しました。Pixsoでは英語・中国語・日本語など複数の言語を標準搭載していることから、フォントに関しても数多くの種類を取り揃えています。
これまでの日本人UIデザイナーは英語表記が当たり前であった、Adobeや他社の類似サービスを使用してきましたが。
Pixsoであれば和訳する必要もなく、直感的なデザインが可能となります。
2.2 次世代のコラボレーションデザインツール
よりクオリティの高いUIデザインには、ひとりの力では到達することが難しいはずです。
プロジェクトに参加するメンバーのインスピレーションやアイデアから試行錯誤を繰り返すことで、先入観に捉われないUIデザインを構築することができます。
そのため昨今のUIデザインのトレンドでは、デザインを共同で作業することのできる機能性を求められている声が多くあります。
PixsoのUIデザインツールはリアルタイムでプロジェクトメンバーとデザインをクラウド上で共有することが可能です。作業効率をあげ、質の高いデザインに到達するサポートを行います。
2.3 Pixsoはすべての機能が無料で利用可能
PixsoのUIデザインツールがAdobeXDと大きく異なる点は、無料で利用できるコンテンツの制限についてです。
AdobeXDの体験版では、デザインの共有、無料期間、利用制限などユーザーに対してさまざまな制限を設けています。一方PixsoのUIデザインツールでは全ての機能が開放されており、更に無料で利用することが可能です。
PixsoのUIデザインツールはこれからUIデザインツールを利用しようと考えている駆け出しのUIデザイナーから、大規模なプロジェクトを推進させる企業まで幅広く対応することのできる数少ないUIデザインツールと言えるでしょう。
まとめ
これまで人気を博していたAdobeXDのスタータープランですが、実質サービスが終了していることから、これからのさまざまなUIデザイナーのニーズに応えることは難しいでしょう。
今後は無料で使用でき、リアルタイムで共同作業のできるUIデザインツールが一般的になる日もそう遠くはないかもしれません。