AdobeとFigmaは2022年9月15日に約200億ドルの買収計画を発表しましたが、2023年12月18日に合意のうえで契約を終了しました。この契約による買収は成立していません。両社は、欧州委員会と英国の規制当局から必要な承認を得る明確な道筋がないと説明しています。Adobeの公式発表を参照してください。以下は2022年の計画と当時の議論を残した歴史的背景です。
- 2022年9月15日:買収計画を発表。
- 2023年12月18日:契約を終了。
1. 2022年のAdobeによるFigma買収計画
2022年9月、AdobeはFigmaを約200億ドルで買収する計画を発表しました。両社の資源と専門知識を組み合わせる構想でしたが、実行には取引の完了と規制当局の承認が必要でした。

2022年の発表はデザイナーの間で議論を呼び、Adobeによる2005年のMacromedia買収と比較されることもありました。
ここでは買収が成立した結果ではなく、2022年の提案時にどのような影響が想定されていたかを振り返ります。

2. 当時想定されていた影響
2.1 Figmaユーザーへの影響として議論されたこと
当時の主な論点は、統合によってFigmaの無料利用条件や初心者・学生の使い方が変わる可能性でした。
Figmaには無料で利用できる範囲があり、ブラウザからデザインを始められました。デスクトップアプリのインストールは必須ではありませんでした。
共同編集や教育現場での利用、Figmaコミュニティも、当時の利用者が重視していた点でした。
2022年の計画発表時、利用者の中には、買収成立後に料金や無料アクセスの条件が変わるのではないかと心配する人もいました。
2.2 Figmaへの当時の期待

計画発表当時、FigmaのCEO Dylan Field氏は、Figmaが自律的に運営を続ける方針を説明していました。Figma Design、FigJam、コミュニティの成長も当時の構想に含まれていました。
2022年の計画では、Adobeの画像・映像・3D分野の知識とFigmaを組み合わせる可能性も議論されました。
2.3 Adobeへの当時の期待
Adobeは当時、創造性や共有、共同作業、生産性の向上につながる構想として買収を提案していました。
当時はAdobe XDの将来についても、さまざまな推測がありました。
3. 当時検討されたFigmaの代替ツール

2022年の提案をきっかけに、SketchやAdobe XD、Pixsoなどを比較したデザイナーもいました。現在のツール選びでは、終了した買収計画ではなく、必要な機能とチームの条件を確認しましょう。
PixsoはUIデザインとプロトタイピングの選択肢です。実際のプロジェクトで現在の対応インポート形式、共同作業機能、料金プランの制限を確認してください。
プロトタイプを共有する場合も、実際に使用する端末とブラウザで表示や操作を確認してからチームに展開するとよいでしょう。
まとめ
AdobeによるFigma買収は成立せず、2023年12月に契約が終了しました。ツールを選び直す理由は、この買収計画ではなく、現在の機能、費用、チームの作業条件から考えましょう。
参考文献
以下は当時の報道と発表の背景資料です。取引の最終的な状態については、冒頭の2023年12月18日付Adobe公式発表を参照してください。
Adobe、Macromediaを34億ドルで買収 - ニューヨーク・タイムズ (nytimes.com)
Figmaによる当時の発表:Adobeとの新たな協業(2022年の計画に関する資料、Figma.com)