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あやね
あやね

公開日:2026年11月05日 更新日:2026年11月06日

UIデザインを始める前に、何を解決し、どの状態を受け入れ、誰が判断するかを確定します。PixsoのUIデザインメーカーで作業を始める前に、次の30項目をレビューし、未回答をBlockerとして記録してください。

Part 1:30問のreadinessチェックリストを適用する

各質問はYes/Noで終わらせず、根拠、担当者、受け入れ条件を記録します。「まだ不明」なら、デザインの仮定として明示し、確認期限を決めます。

UIデザイン開始前のreadiness gate
UIデザイン開始前のreadiness gate

設計開始の定義を決める

目的、対象ユーザー、成功条件、制約、承認者がそろった状態をreadyと定義します。これにより、画面の見た目を先に固めた後で要件が変わり、作り直す事態を減らせます。

質問1〜5:問題、対象者、成果

  • 誰のどんな問題を解決する画面か。
  • ユーザーが開始時に持つ入力は何か。
  • 完了とみなす結果は何か。
  • 成功を測るイベントや業務指標は何か。
  • 今回の範囲外にする要求は何か。

この5問は、画面の装飾より先に、作る理由と成果を固定するための質問です。

質問6〜10:フロー、ルール、責任者

  • 主要フローの開始、分岐、完了は何か。
  • 権限やプランによって変わる操作は何か。
  • 失敗時に戻る場所と再試行方法は何か。
  • 仕様を決め、承認する担当者は誰か。
  • 変更履歴と最終判断をどこに残すか。

権限と承認者が不明なままprototypeを完成させると、レビュー後に大きな分岐が追加されます。

質問11〜15:コンテンツ、データ、プライバシー

  • 画面に必要な実データと最小サンプルはあるか。
  • 長い名前、空欄、複数言語をどう表示するか。
  • 個人情報や機密データをどこで扱うか。
  • 保存、削除、エクスポートの期待は何か。
  • ユーザーに説明・同意が必要な処理は何か。
データ入力と返金フローの要件例
データ入力と返金フローの要件例

質問16〜20:状態、フィードバック、復旧

  • 初回、読み込み、空、成功、警告、エラーを定義したか。
  • 入力が部分的に失敗した場合、何を保持するか。
  • ネットワーク切断やタイムアウトをどう知らせるか。
  • 破壊的操作の確認、取消し、復元は必要か。
  • サポートや問い合わせにつなぐ条件は何か。
状態とフィードバックを整理する例
状態とフィードバックを整理する例

質問21〜25:プラットフォーム、レスポンシブ、アクセシビリティ

  • Web、デスクトップ、モバイルのどこで使うか。
  • 最小幅、最大幅、ズーム、長文で破綻しないか。
  • キーボード操作、フォーカス、コントラストを確認したか。
  • タッチ領域、読み上げ、動きの設定を考えたか。
  • ブラウザやOSの制約を誰が検証するか。

アクセシビリティは最後の検査ではなく、要件として早く決めると構造とコンポーネントに反映できます。

質問26〜30:デザインシステム、実現性、証拠

  • 再利用するコンポーネントと既存トークンは何か。
  • 例外を作る場合、どのルールを上書きするか。
  • API、データ、認証、計測の前提は確認済みか。
  • 技術的に難しい部分を早期に試したか。
  • レビューで承認する画面と判断基準は何か。

チェックリストを判断ログにする

回答を質問、回答、証拠、担当者、期限、状態の列にまとめます。UI案が変わったときは、どの回答が変化したかを追えるようにします。

Part 2:受け入れ条件付きでBlockerを記録する

Blockerは「要確認」とだけ書かず、解消条件を決めます。返金フローなら、金額、注文状態、ユーザー権限を入力したとき、確認画面、失敗通知、復旧経路が説明できることを受け入れ条件にします。

Blockerと受け入れ条件を記録する例
Blockerと受け入れ条件を記録する例

Part 3:30分の要件レビューを行う

  • 5分:目的、対象ユーザー、成果を読み合わせる。
  • 10分:フロー、状態、データ、権限の未回答を出す。
  • 10分:レスポンシブ、アクセシビリティ、実現性を確認する。
  • 5分:Blocker、担当者、期限、次の判断を確定する。

Part 4:制約が分かってから設計を始める

すべてが決まるまで止めるのではなく、仮定を明示して低リスクの構造から進めます。ただし、権限、データ削除、決済、個人情報、復旧の条件は未確認のまま本番UIとして確定しません。

結論

30問の価値は数ではなく、設計前に曖昧な前提を見える化し、レビューで受け入れ条件を共有できることです。

質問への回答には、画面名や仕様書などの証拠を付け、口頭の合意だけでreadyにしません。

「不明」を残す場合は、仮定、担当者、確認期限、誤っていた場合の影響を判断ログへ記録します。

決済、認証、個人情報、データ削除、復旧に関するBlockerは、見た目が整っていても解消まで本番UIに確定しません。

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